東京の大雪
1月20日の大寒に合わせたように翌21日(土曜日)には未明から雪が降り始め夕刻までに東京都心でも10cm近い積雪になりました。2001年、21世紀を迎えた早々の1月の大雪以来の大雪です。
関東南部以西の太平洋沿岸地方に雪を降らせるのは南岸低気圧と呼ばれる低気圧です。本州の南沖を南岸沿いに東進するので南岸低気圧と呼ばれます。この低気圧が八丈島と鳥島の間を通ると南岸は雪、八丈島の北を通ると雨、鳥島の南を通ると雪も雨も降らないといわれています。もちろん気温も雪になる程度に低いことが必要です。前日20日の天気図によると、、日本上空で高気圧が北に偏り、関東南部に北東の冷たい空気が流れ込み、八丈島の南を目指して東進する低気圧が関東南部に雪を降らせるのに好都合の状態になっています。
太平洋岸沿岸地方の大雪は立春を過ぎた2月に多いようです。南岸に雪を降らせる低気圧が伴う前線の南には日本に春をもたらす気団が出番を待っています。平安の歌人は”冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあらむ(清原深養父)”と天気図を見通したような優雅な歌を呼んでいます。このように、南岸の大雪は春近しの兆でありますが、平安時代と違って近代文明の花が咲き乱れる平成時代の都では雪に慣れない都人が多数怪我をするなど大変で、春を待つ優雅な心どころではありません。八丈島の南を通るか北を通るか微妙な判断で予報官は苦労しますが、大雪の予報が当たっても喜ばれることはありません。
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